もし、この問いにNOと答える人がいたら、「驚異的に運が悪い人」に認定したい――。
そう思えるほど、ニュージーランド人は古今東西の旅人を親切にもてなしてくれます。
行く先々で人の優しさにふれ、リラックスして旅ができる、そんな貴重な国のひとつです。


実録「ニュージーランド人はこんなに優しい」

「街角で立ち止まっていると『迷ってない?大丈夫?』と声をかけてくれる人がいた」
「瓶ビールを買った後、栓抜きがなくて困っていたら、通りすがりのカップルが栓抜きを使わずになんとかフタを開けようと、かなり長い時間奮闘してくれた」
「ニュージーランド航空に搭乗中、辛いことを思い出して涙ぐんでいたらCAさんが心配して声をかけてくれた」
「悪天候でフェリーが欠航になりそうだった時、ターミナルの館内アナウンスが聞き取りにくくて周りの人に確認したら、その後、状況説明のアナウンスがあるたびに周囲の2、3人がゆっくりした英語で説明してくれた」
「道を聞いたら、わざわざ目的地まで歩いて案内してくれた。『よそから来た人には親切にしろって親に言われてるのよ』とウインクされて感動した」
「田舎道でレンタカーが故障して困っていたら、通り過ぎる車がみんな停まって声をかけてくれた上、一番近い町の車の修理工場に連絡してくれた人もいた」

これらは、私の周辺でニュージーランドを旅行したことがある人たちのコメントです。
それぞれ断片的な経験ですが、ニュージーランド人がどんな人たちか、なんとなく想像できるのではないでしょうか。
私自身、最初にニュージーランドを訪れた時に「なんで、この国はいい人ばかりなんだろう」と驚いた記憶がありますし、コメントと似たような経験もたくさんしました。今まで多くの国を旅してきましたが、間違いなくニュージーランド人の優しさは、世界トップランク。だからこそ、皆さんにもおすすめしたいと思うのです。

 

人懐っこさと奥ゆかしさの絶妙のバランス

ニュージーランドには、知らない人同士でも目が合った時は、すぐさま目をそらすのではなく、軽く微笑むような文化がありますし、旅行中の乗り物や待合室、レストランなどでは、知らない人同士でもふとした事で会話が始まり、楽しそうに話しこんでいることもよくあります。
人口が約470万人と極端に少ないこともあるのでしょうか。人と人の垣根がとても低いように感じます。

そうした性格は、日本人の我々には、とんでもなく社交的に見えますが、ニュージーランド人曰く「他の欧米人と較べると、シャイな部類に属する」のだとか。そして、そのシャイな部分こそが、日本人と合う理由ではないかと思います。前述のコメントからもわかるように、彼らは困った人がいたら一生懸命助けようとしますが、押しつけがましくはありません。人懐っこさと奥ゆかしさのバランスが絶妙で、心地のよい距離感が保たれているのです。

 

警戒せずに一人旅ができる国

第一回目のコラムでも紹介しましたが、ニュージーランドは非常に治安が良く、また宗教的、政治的にも日本人に対する偏見がないので、女性一人でも安心して旅ができます。もちろん、日本同様に軽犯罪は起こっていますので、状況と人を見て判断する必要はありますが、例えば、タクシーに乗車する時に「遠回りされるのでは?」とか「料金をごまかされないか?」などの心配はいりません。

日本に行ったことがあるとかないとか、街の最新レストランや最近の物価、不動産事情など、純粋にドライバーとのおしゃべりを楽しめます。無理やりお土産屋に連れていかれることもなく、「半日タクシー観光はどうだ?」などの営業もありません。目的地に到着したら、トランクから荷物を出してくれて「いい旅になりますように」とにっこり。この国には、そういう気持ちのいい人たちがたくさんいます。